こんにちは!
9日間お店をお休みして、インドネシアバリ島のコーヒー農園視察に行ってまいりました!
観光としてのコーヒー
バリ島は観光産業がかなりの割合を占めている印象で、コーヒーも同じく、観光として見せるものが多かったです。
最初に訪れた観光農園ではミニ植物園に近い、バリで栽培せれているバナナやみかん、マンゴーなどと一緒にコーヒーノキも見れる、という感じでした。
バトゥール山の麓の方に行くとこのような小さな観光農園が随所にあります。
日本でも高級品として扱われている【コピ・ルアク】もまた、観光地には欠かせない素材のようです。
飼育されたジャコウネコがたくさんいました。
しかし、実際に本当に美味しいコピ・ルアクとは、野生のジャコウネコが自ら選んだ「美味しいコーヒーチェリー」を食べるからこそできるもので、それがあっての高級品の味わいになるんだと思います。
大きな農園はどこに?
私たちが求めていたものは元々当店でも取り扱っていた「バリ島キンタマーニ地方のコーヒー」を見ることだったので、中々そのような農園に案内してもらうことができずにいました。
現地のツアーの方は、「観光=コピ・ルアクやピーベリーを見ること」と思っているようで、輸出用の大規模農園に行く人はほとんどいないからです。
我々も期待していた農園が見れずに出鼻をくじかれた、という感じでネットで情報を集めるのに必死でした。
最終日前日、たまたま出会った現地の方(通称:Hamachan)にダメ元で伝えたところ、「知り合いにキンタマーニに住んでいる人がいるから聞いてみる」と言って即座に電話してくれ、翌日(最終日)やっと見たかった農園にたどり着くことができました!!
4ヘクタールのコーヒー農園
それは観光農園がある場所よりも更に山を登った処にありました。
道路から見るとジャングルの様な場所に、ちらほらコーヒーノキが見えてきて、ついに『Coffee Farm』の看板が!!
突然の訪問でしたが、Hamachanが日本語も喋れたので、農園の方に通訳もしてくれ、中に入らせていただくことに。
農夫のリンティーさんが優しい方で、詳しく説明してくれました。
こちらの農園は4ヘクタールのコーヒー農園。恐らく輸出用の農園ですが、農夫の方はどこに輸出しているかは知らないとのことでした。前に見たドキュメンタリーでも、農夫の方は『作る』事に徹していてその後のところまでは知らないという方も多いようです。
収穫時期は4~5月で、まだ赤いコーヒーチェリーはなかったですが、緑の実がなっている木もあり、白いコーヒーの花がたくさん咲いていました。
大きな木になると、一つの木から約5キロのコーヒーチェリーが収穫できるそうです。
この時期は肥料をやったり、周辺の草刈りを行っているようでした。
こちらの農園では精製処理も行っており、中も見せていただきました。
中には、発酵槽と豆を乾燥させるベッド、脱殻機が置いてありました。
こういう場所も観光農園にはないものです。
from seed to cup
普段飲んでいるコーヒーですが、実際に栽培されている場所を見ることができ、
遠い異国で大切に育てられた豆ということを改めて実感しました。
栽培、精製、ロースト、抽出、すべてにおいて丁寧に手間をかけたものが、本当に美味しいコーヒーになります。
今回、訪れた地域の豆も仕入れたので、お店でご提供いたします!
現地への思いを馳せながら、ぜひ飲みにいらしてください!
バリ島記録、コーヒーショップ編もお楽しみに!